特別な物語を

火曜日、

我が家に第一子が生まれました。
元気な男の子です。

運良く出産にも立ち会うことができ、
その人生の始まりと、しっかりと向き合うことができました。

彼には彼の肖像権があるので、
その辺りが分かるようになるまでSNS等に写真は載せませんが、

髪の毛は生まれながらにして文句なしの天パでした。
遺伝子強すぎ。笑

あと泣き声が「らー」です。
のっけからオリジナリティあふれすぎ。。。

こ、これからは、ち、父として(言い慣れていない)
自分自身の物語の紡ぎ方を、
なるべく背中で語っていきたいな、と思います。
↑ここ大事。なるべく背中で。すぐ言葉で語ろうとするから。笑

きっと難しいのだけれど、
僕が親にそうしてもらったように、

お手本があるのだ、と思わせるのではなく、
こんなやり方もあるんだな、と気づかせる、

そのくらいの絶妙な距離感での子育てが
できたらいいな、と勝手に思い描いています。

。。。難しいんだろうなコレ。笑

とりあえず今は、安らかな寝顔を腕に抱きながら、

楽しいぞー人生は。

なんて、高めのトーンで話しかけだめやっぱ背中でとか無理。

ここから先は未知の世界。
またみなさんにもご指導ご鞭撻をいただくことになりそうです。

新たなステージに足を踏み入れた僕ですが、
今後とも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願いします、

それでは今日はこの辺で。

好きにした

ご存知ないかもしれませんが
僕、ウクレ☆レビューというユニットで
音楽活動をさせていただいているんです。

え、知ってました??
最近SNSで騒いでるあれでしょ、って?

そうなんです。

このたび、なんと
6/30に新譜をリリースすることになりました!

サムデイ サムバディ/ 302

ウクレ☆レビューにとっては初となる、
両A面(どっちも主役って意味ね)シングルです。

僕らはいつも、2人で活動していますが、
今回は初のスタジオ盤ということもあり、
豪華なフルバンドアレンジでレコーディングをさせていただきました。

演奏をサポートしてくれたのは、実力派のミュージシャンたち。

ギターにはEASTOKLABの西尾大祐さん。
曲ごとに、表情の違う魅力的なギターを聴かせてくれました。

ドラムにはYUNOWAの島村一輝さん。
繊細かつ大胆なグルーヴで、今回のギグを支えています。

そして、302のストリングスアレンジでは、多方面でご活躍中のキーボーディスト、島崎敦史さんにお力をお借りしました。
曲を際立たせるきらびやかな弦の運びは必聴です。

レコーディングは、おなじみ日進のJ’z Studioにて。

ミックスとマスタリングは、
アメリカ在住の著名なエンジニア、Ryoji Hata氏にお願いをしました。
高級なオーディオ機器でも、カーステレオでも、スマホのイヤホンでもブレない聴き心地。
これは精度の高いミックス、マスタリングの賜物です。

そして、素敵なジャケットデザインは、Pealさんに手掛けていただきました。
ウクレレと鍵盤で表現できる世界の鮮やかさと楽しさが、伝わってくるでしょ?

本当に、誰が欠けてもできないものを作ることができたと思います。
関わっていただいたみなさん、ありがとうございました!

最初にメロディを形にしていくときは、
その音楽は僕だけの、個人的なものです。
それが、こうして多くの人の技術や気持ちを経由しながら、
作品として完成されていく。

アクが強いものも、溶けて消えそうなものも、
混ざり合うことで、ひとつの曲に必要不可欠な音になる。

まさにポップスだなと思います。

細かいこと、語り出したら止まらないので、
まずはひとつ、お聴きいただければと思います。

6/30(火)より、各種配信サイトでリリースです、6/30ですよ、6/30。何回言うねん。

ちなみに、iTunes StoreとGoogle playでは、
昨日から試聴と先行予約がスタートしています。
お耳に合ったら、どんどん予約してくださいね。

さらに、サムデイサムバディは、
ショートバージョンのPVも公開しています。

こちらのロケは、鶴舞のK.D ハポンさんで行いました。
場所がいいので、いい画がたくさん撮れています。
お時間のある方は、ぜひこちらもお楽しみください。

さて、やることはだいたいやりました。たぶん。

世に出た瞬間から、曲は僕らだけのものじゃなくなります。
少々寂しい気持ちにもなりますが、
それ以上に、これらの曲がみなさんの元に届くことが、嬉しくてしょうがありません。

長い目で、もとい長い耳で、じっくり育ててもらえると幸いです。

それでは、今日はこの辺で。

私は

高校の頃、国語の資料集で見つけて以来、

心にこびりついている詩がある。

新川和江 氏の「わたしを束ねないで」だ。

当時の僕は、その詩を

「勝手に自分をカテゴライズすんじゃねーよ、と周囲に対して言っている」くらいに解釈していた。

でも音読すると、なぜか自分の心が軋むような感覚もあり、

不思議な詩だな、とも思っていた。

ときは流れ、当然のように大人になる。

20代も後半に差し掛かったある日、

ふとまたその詩が、頭をよぎった。

でも、驚いたことに、捉え方が変わっていた。

この詩は、自分で自分に「カテゴライズするな」って言ってる詩なんだ!!

それまでの自分の経験が、他人の言葉にバチッとはまって、

パズルが解けたみたいな気持ち良さを感じた。

大人になると、やるべきことは増えるし、

それに伴って務める立場も増えていくんだけど、

完全に一つの枠にはまってしまうのは、

まだ少し早い気もする。

僕は学校事務職員?鍵盤弾き?世帯主?

幸運なことに、僕の周りにいる人は、

それぞれの枠の中にいる僕を、とても評価してくれている。

でも、そこに甘んじちゃいけないと思うんだ。

どの枠の中にいても、自分自身が納得できる自分でいること。

30代はそういうところにも、少し無駄なくらい力を入れていきたいな。

そういえば、大人になって、捉え方が変わったものが、もうひとつ。

Mr.Childrenの「くるみ」のPV。

昔は、全編に渡って泣ける映像だったけど、

今は、2分21秒のおっちゃんの感受性と

3分11秒のおばあちゃんの構図にのみ、グッときて涙ぐむ。

なんでだろ。笑

揶揄はどっちも、てへん

どれだけ親しい間柄でも

やりたいことは丁寧に、具体的に伝えたい。

そして、相手の希望も、超具体的に探りたい。

ツーといえばカーと返すような

気持ちのいい意思疎通は年に2〜3回でいい。

それ以外はきっと、具体的に、丁寧に、が大事だ。

感情的になるなんて、余計なカロリーを使うだけだもんね。

はい。

今回の僕のやりたいこと。それは、、、

たこ焼き。

ガスコンロの強い火力を利用した、

外はサクっと中はフワっと、のたこ焼き。

我が家にはすでに、電気式の小さなたこ焼き機があるけれど、

それじゃダメなのだ。

数年前の夏、友達の家で食べた、まるでお店のような大きさと味。

あれを再現できれば、かみゆ家はまたひとつ次のステージに進めるに違いない。

何ならライフラインが止まっても、これがあればたこ焼きが作れないこともない。

とにかく、いいことづくめなのだ。

これを、

具体的に、丁寧に、

妻に伝え、

家庭内決裁を得る。

かみゆ「これ、買おうと思ってるんだけどさ」

妻「いいじゃん」

か「、、、、」

“気持ちいい意思疎通"のストックを意図せず消費してしまった。。

なんの障壁もなく、購入に至る。

(みんな気をつけて、、、Amazonで頼んだからといって、

必ずしもAmazonの箱に入って届くことはないんだぜ。。

しかも置き配。泣)

ご近所さんはみんないい方だけど、きっとバレてる。

この家、週末たこパなんだなって。

ああそうですとも、楽しみましたよ。

楽しみすぎて、作っている最中の写真を撮り忘れるくらいね。

あっつあつでした。美味しかったよ。

これは一家に一台レベル。

また、食べ物の話になってしまいましたね。

次回はもう少し、真面目な食べ物の話をしようと思います。

(自動入力で食べ物が勝手に、、、!)

それでは今日はこの辺で。

反面教師の背に乗って

ここ数日は、SNSが本当に賑やかで

楽しかったですね。笑

自分の周りでも、非常に多くの方が

SNSで「何かしよう」としている様子が見受けられました。

そんなみなさんの背中を見つつ、

いったい自分は、何をしているのだろう、と。

なぜ自分は、個人的に旨いものばかり作っては、

個人的に食べ、

個人的に消化しているのだろう、と。

おそらく、

みんなが盛り上がってるときには、同じことをしたくない性格が災いしてるのでしょう。笑

でも、

個人的に旨いものを作り、

個人的に食べ、

個人的に消化する。というのも

QOLの維持に非常に有効だいうことが

いくつかの論文で証明されています

って言いたくて今調べています。

静かだけど、それなりに素敵な、ステイホームでした。

幸運なことに、僕個人の生活は

少しずつ日常に戻りつつあり、

いったん離れたからこそ再確認できた、

日常の素晴らしさを痛感しています。

それをまた、今度は個人的じゃない形で

みなさんに伝えていけるといいな、と思います。

ひとまず今日はこの辺りで。

2年越しのプライズ

土曜日。

ウクレ☆レビューでインスタライヴをした後、
そのまま家の近くのハワイアンカフェへ。

著名なウクレレアーティストである、
岡田央(おかだ ひろし)氏のライヴを聴きに行きました。

歌もウクレレも、超一流。
アットホームな空気が素敵な、いいライヴでした。

セカンドステージではなんと、岡田さんのご好意で、
ウクレ☆レビューも演奏させていただくことに。

僕は急遽、車で1分の自宅から鍵盤を持ってきたのでした。どうだいこの機動力。笑

会場からは暖かい声援と、拍手と、
初めてのハナホウ(アンコール)もいただき、
気がついたら4曲も演奏していました。いやこれ普通にライヴじゃん

会場のみなさま、本当にありがとうございました。

ウクレ☆レビューは、もともと2年くらい前に、
ウクレレ始めたてのりゅうちゃんが、コンテストに出るために組んだユニットでした。

そのコンテストで、幸運にも僕らがいただいた賞が

岡田央 賞

だったんです。
そう、彼はそのとき審査員だったんですね。笑

僕は演奏後に、別の予定で現場を離れたので、
りゅうちゃんから受賞の話だけを伺って、
喜んだけれど、どこか実感が湧かなかったのを覚えています。

だけど昨日、ライヴのあと、岡田さんとお話をする中で、
あぁ、自分はこの人に、演奏を評価してもらったんだなぁと、

2年越しに、ようやく賞をいただけたような気になったのでした。

嬉しかったな。

さて、来週の土曜日も、ウクレ☆レビューでライヴをします。
場所は、日進市にある登録有形文化財

「旧市川家住宅」

雰囲気のいい古民家で、夜6時からの演奏です。

てかこのチラシ最高じゃない?笑

お近くの方はぜひいらしてくださいね。

勝手にリハーサル 〜予算委員会〜

それでは時間になりましたので、

今年度の予算委員会を始めます。

まず、今回は初めての方もいらっしゃいますので、

「公費」とは何かについてのご説明からしていきたいと思います。

ひと口に公費といっても、その種類は様々で、

一般的な支出に充てる標準運営費、特色ある事業に充てるマイスクールプラン等、いくつかの費目に分かれています。

そしてそれぞれの費目は、用途別のさらに細かい項目に分かれています。

消耗品を購入する「需用費」や、施設修繕のための「工事請負費」などがそうですね。

これらの予算は年度始めに、児童数や学級数に基づいて配分がされます。

各教科や領域ごとの配分額の目安については、資料の最終ページに載せてありますのでご確認ください。

ちなみにそのページの右下に小さく記してあるのは、今週末のライヴ情報です。

刈谷のSundanceにて、Rosebudが20:00から2ステージ。

Sundanceはハンバーガーやスペアリブがとてつもなく美味しいことで有名ですね。

チャージは2,000円です。R&Bのおしゃれなナンバーを、かっこいいグルーヴでお楽しみいただけると思います。みなさんぜひ来るように。

さて、続いて本市の今年度の財政状況についてご説明します。

本市では税収入は増えているものの、県からの交付金の廃止や減収によりあまり伸びは期待できません。

そしてそのささやかな伸びを上回る勢いで、医療や高齢者福祉、生活保護等の扶助費といった義務的な経費が増えており、

市全体では、非常に厳しい財政状況となっています。

そのような中、教育委員会もさらなるコストカットを求められていますが、

教育にかける費用の固定経費化等、さまざまな対策を講じ、なんとか予算を確保しているわけです。

こうした状況を鑑みて、本校でも今年度はコストパフォーマンスを意識した予算運営に努めたいと考えているところでございますで候。

各教科からの予算希望が4ページ以降に掲載されていますので、みなさんでご覧いただきまして、使途に疑義があるものはこの場で各教科主任の先生ご質問いただければと思います。

ちなみに真ん中のページには目の休憩用にウクレ☆レビューのライヴ情報を掲載してあります。

5/11(土)、名古屋のビッグイベントである栄ミナミ音楽祭に出演予定です。

場所は、名古屋スクールオブミュージックの前。時間は11:30からとなっています。

屋外でウクレレ、という最高のシチュエーションです。もちろんお金はかかりません。ぜひ来るように。

さて、最後に予算執行上の留意点についてです。

公費で何かを購入する際には、必ず発注依頼書の提出をお願いします。

ご面倒な手続きではありますが、これも財源が税金であるがゆえです。ご了承いただきたいと思います。

また、規則等の厳格化により、現金化した公費、いわゆる前渡金の取扱が非常にデリケートなものになっています。

体験学習の交通費や、外部講師への謝金等、現金が必要となる場合は、実施日の3週間前までに所定の用紙で申し出てください。

その他、今この場でご質問等はございますか?

ありがとうございます。これで今年度の予算委員会を閉じさせていただきます。

ちなみに、資料の裏表紙には、先日リリースされたブレンブレンドの新譜「ブレンブレンドとBest Future」の情報が載せてあります。

慌ただしい4月、お疲れのみなさんに、どハマりする曲ばかりだと思います。

もちろん、レコーディングやジャケットデザインもプロレベルのクオリティになっています。

ストリーミング、ダウンロード等、お好みに合わせてお楽しみいただけるので、ぜひ聴くように。

二足のわらじ、三足のスニーカー

その電話は、仕事納めも間近に迫った12月の終わりに、突然かかってきた。

散髪中の僕は、ポケットで振動するスマートフォンを一度はスルーしたものの、それが勤務先からのコールだと分かると、思わずスタイリストさんの手を止めさせる。

仕事のミスだろうか。それとも、昨日のお昼に洗ったお弁当箱、置いてきちゃったとか?

まるで心当たりの無いまま、仕事用の自分を意識の底から叩き起こして、喉元に呼びつけた。

「もしもし、職員のかみゆです」

「あ、かみゆさん、コールバックありがとうございます。ちょっと、お願いしたいことがあって」

電話の向こうは、少しホッとしたような声。どうやら怒られるわけではなさそうだ。

しかし、次のフレーズに僕は唖然とする。

「卒業式の、ピアノ伴奏をやっていただきたいんです。」

ことの始まりは、職場の忘年会だった。

お酒に酔った僕は、つい勢いに任せて、自分のバンド活動のことを惜しげもなくカミングアウトしてしまったのだ。

ちょうど当時、自分のバンド、ブレンブレンドがレコーディングをしていた時期ということも重なり、

おそらく、うざったいくらいのアピールをしたのだろう。あんまりよく覚えていないけれど。

それがどこから漏れたのか、上司の耳にも入ったというわけだ。

式典行事のピアノ伴奏というのは、基本的に教員が務めることが多いが、ご察しのとおり、この国の教員全員がピアノを弾けるわけではない。

そして、仮に弾ける方がいたとしても、その方の受け持つ学年や当日の教職員の動静により、ごく稀に「伴奏者が誰もいない」状況が発生する。

今回はそうした経緯から、職員である自分にその役が降りてきたというわけだ。

国歌、校歌含め全5曲。なんとも身に余る光栄。

とはいえ、文字通り自分は「職員」である。

常日頃、教壇に立つこともなく、子どもたちとの関わりも、教員とは比べ物にならないくらい薄いのが現状だ。

自分はこの話を、引き受けるべきなのだろうか。

迷いに迷う自分の脳裏に浮かんできたのは、職場の方々との毎日だった。

4月に異動してすぐ、ともすれば孤独に苛まれやすい一人職の立場である自分を、暖かく迎えてくれた上司。

いつだって、気兼ねなく声をかけてくれる先輩方や同僚たち。

考えてみると、僕はすでにこの職場から、多くのことを与えられ、学んでいた。

だから、返そう。せめて、自分ができることで。

迷いは、一瞬で消えた。

スイッチが入ると、現状なんてあっという間に変わる。

僕は3学期の始業式で、鮮烈かっこわらいな「謎のピアノの人」デビューを果たし、

行事では保護者の方の参観中にBGMを引き倒し、

週に2回は校門に立って朝の挨拶をした。

その甲斐あってか、あっという間に僕の存在は子どもたちになんとなーく知れ渡り、

大きな抵抗もなく、彼らの輪の中に入っていけるようになったのである。

合唱の伴奏というものは奥が深い。

一見、すでに完成された歌に沿って演奏しているイメージがあるが、

どちらかというと歌をリードする役割が強く、指揮の要素があるように感じる。(指揮の経験がないのに、それっぽく言ってごめんなさい。笑)

それは、ふだん自分が得意としているような「ある程度の主体性を持った歌に寄り添う」奏法とは真逆のアプローチである。

テンポやダイナミクスも含め、自分自身が事前に歌を解釈し、分かりやすく演奏で示さなければならないのだ。

3月。練習は佳境に入る。

様々な方にご助言をいただき、各曲のセクション一つ一つをより深く掘り下げる日々が続いた。

その過程はせっかちな自分にとっては修行のようなもので、匙を投げたくなることもあったが、

成長著しい子どもたちを目の前にすると、負けていられなかった。だってみんなすげー上手くなるんだもん。笑

お互い、技術だけでなく、気持ちも高め合いながら、

あっという間に練習は最終日を迎える。

ひと通りリハーサルが終了したところで、

学年主任の先生は、門出の言葉や歌の総評を述べた。

そして。

「今日までずっと、伴奏をしてくださった、かみゆさんにも一言いただきたいと思います。」

初めて、彼らの前で、演奏以外の手段で、気持ちを伝える場をいただいた。

何を話そうか。そんな迷いはなかった。

だって、迷いは、とうの昔に消えていたから。

自分の立場がどうであるとか、そんな遠慮だってもういらない。

僕は、ぽつりぽつりと話し始めた。

「音の速さって、どのくらいか知っていますか。

1秒で、だいたい330m。思ったほど速くないでしょう。

だから、この体育館のピアノと、みんなの歌っている場所の距離でも、お互いの聞こえる音には少し遅れが生じます。

最初は、そのずれた分を合わせるのがとても大変でしたね。

でも、今日の歌は、みんなの息もばっちりだったし、伴奏ともしっかり合っていて、とても良かった。

なんでだと思う?

もちろん、みんなの技術が向上したのも一つの理由ですが、

それ以上に、みんなの気持ちが、一つにまとまったからだと、僕は思うんです。

気持ちは、音なんかよりもずっと速く、人の心に届くんだ。

だから、音の速さの問題を越えて、僕らはバチっと合わせることができたんです。

明日は、お世話になった方が、この体育館にいらっしゃいます。

最高の気持ちと歌を、みなさんに送りましょう。」

当日のことは、意外にもあまり覚えていない。

恐ろしいくらい、何もかもが一瞬で終わってしまった。

ただ、式が終わって、外で卒業生を送り出しているときに、

あぁ、この仕事をしていて本当に良かったな、

音楽を続けていて本当に良かったな、

というフレーズが、頭の中をループしていたのを覚えている。

この2つの思考が、同居するなんて。

人生への肯定感に満たされ、自分はなんて幸せ者なんだろう、と思った。

それと同時に、このような機会をくださった上司と、職場の方、子どもたちみんなへの感謝の気持ちで、胸がいっぱいになった。

結局、最後の最後まで、僕は与えられるばかりで、卒業生を送り出してしまったけれど、

このお礼は、ペイ・フォワードだ。次に出会う人たちのためにとっておこうと思う。

彼らもそれを、きっと分かってくれるだろう。

ちなみに、僕は職場で、かみゆとは呼ばれてないですよ。

そこだけはフェイクで。でも後は、だいたいノンフィクション。

とある学校事務職員の、とある年度末の、お話。

心を亡くす日々には、心を。

通勤電車の中に、マスクをした人が増えてくると、
間接的に春を感じますね。

今日なんか、マスクじゃなくて、
ハンカチをずっと鼻に当て続けてた人もいて、

あーあれ止まらないんだ、春が止まらないんだ!

と、詩的に解釈しました。

さて、僕がなぜブログを書いているかを
掘り下げると、理由は山のように出てくるんですが、

一番は、

楽しいこと・嬉しいことを、なんかたくさんの人と共有できるから

なんですね、たぶん。

何か喜ばしいことがあったときに、
ひと昔前だったら、実際に会った人としか
それをシェア出来なかったわけです。

好みにもよるけど、僕からしたら、これってもったいない。

インターネットを通して、いろいろな人と簡単に繋がれる時代だからこそ、
できるだけ多くの人と、プラスの感情を共有したい。
きっと学生の頃のmi○xiや、faceb○okの頃から
このスタンスは変わっていないと思います。

ただ、不思議なことに、人って、
どちらかというとマイナスの感情を共有したがる傾向がありますよね。

そしてこの傾向が強い人ほど、SNSでそういう感情を発信しがちなのも、正直否めない。

書き言葉の持つ影響力って、案外大きくて、
もう無理…とか、もう嫌だ…とかっていうフレーズ(以下、「めそめそ言葉」)は
見た人にも同じ感情を想起させてしまう。
これはきっと、よくない。

話し言葉と違って、書き言葉にはある程度形にする時間があるんだから、
なるべく前向きに、リフレーミングできたらいいですよね。

マジうざい!って書きそうになったら、

まことにうざいでございますで候

って古文風のオブラートに包むとか。

あーなんか、むしゃくしゃする!
とか書きそうになったら、

あーなんか、むしゃむしゃする!

って言い換えて、めちゃ食いしん坊っぽく回避するとか、ね。

話がそれましたが、
とにかくこれからも、このブログを通して、
自分の人生のあれこれを
自分だけじゃなく、みなさんとシェアしていけたらなと、思っています。

どうぞお楽しみに。

さて、次回の中吉小吉は、

「長く続くバンドと、続かないバンドの差について暑苦しく語ろうの会」です。

ではしばし。